Ukiyo-e Educational Catalog · Record 133416
Ensakibijinzu
縁先美人図
- Artist / 作者
- Tamura Mizu Kamome不明
- Date / 年代
- 1603-1868
- Medium / 技法
- 浮世絵 / Ukiyo-e / Edo / colbase
- Digital record / 画像記録
- 1394 × 3000 px
- Source collection / 所蔵元
- ColBase
- Published by / 公開者
- 水野ナギ
- Rights / 権利
- ColBase Terms of Use
- Attribution / 表記
- Source: ColBase: Integrated Collections Database of the National Institutes for Cultural Heritage, Japan
Catalog note / 解説
材質: 紙本着色 寸法: 41.8×19.4(修理後) 員数: 1幅 所蔵: 東京国立博物館 金箔の用いられた豪華な着物に身を包み、縁先に立つ美人は、遠く左の方を見やっている。実は、夜中に山を越えて別の女のもとに通う夫を送り出し、その身を案じて縁先で和歌を詠む『伊勢物語』「河内越(かわ・ち・ごえ)」段の女性を描いた見立絵と考えられる。 金箔の用いられた豪華な打掛を着た女性が、縁先に立ち、遠くを見つめています。背景の部屋には青畳が敷かれ、御簾が下がっており、この女性の身分の高さをあらわしているようです。実はこの場面、夜中に山を越えて別の女性のもとへ通う夫を案じて縁先で和歌を詠む、『伊勢物語』の「河内越(かわちごえ)」の段の女性に見立てて描いたものと考えられています。 「風吹けば沖つ白波たつた山 夜半には君がひとり越ゆらむ」という和歌で、女性は風の激しい龍田山を夜中に越えていく夫を心配しています。「風吹けば」は女性の胸元の風車の模様、「沖つ白波」は裾の金色の波の模様に示されているというわけです。 うらむふうもなく送り出してくれる妻が、浮気でもしているのではないかと逆に疑い、出かけたふりをして庭先で様子を窺っていた夫。彼の身を案じる妻が優しい歌を詠んだのをきき、妻のもとに戻ったというお話です。 このように、立ち姿の美人ひとりを描いた「寛文美人図」といわれるタイプの絵は17世紀後半に数多く描かれましたが、この「縁先美人図」は、それらのさきがけとなった作品です。
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